2013/03

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明日から4月。

お客様にも明日より、社会人、学生になる方々等、新たなスタートをきられる方々が多数おられます。
私自身もSGFとは別件ですが新しいプロジェクトが始まることが決まりました。


楽しいことばかりではないと思いますが、一日デニムを穿いて過ごせば
どうしようもなくうまくいかない一日でも意味ある一日となるでしょう。


今年も、多くの壁にぶつかり、多くの選択に迫られたとしても
自分が正しいと思う方向に自信を持って進んでいきたいですね。

重大な選択に迫られたとき
自分にとって正しい選択、将来の自身の成長に繋がる選択、現状に満足せず次に進むための選択を勇気を持って選べる
そんな場面でSGFの信念、服が少しでも役に立てるように。


また、来年の4月。
着用者様とSGF 共に成長できているように。




ジーンズ業界も

去年粉飾決算にて私的整理中のE社は5月までの結論延期。
西のジーンズNBは3月より中小企業再生ファンドでの再生が決定。


と良い状況では無く
今年も多くの困難にぶつかることになると思いますが
デニム業界の若い連中は元気です。


デニム業界を今年も盛り上げていきましょう!





 

気がつけば履いていたもの。

デニムではなくブーツのこと。


倉敷にアトリエを作っていく際
倉敷から世田谷のアトリエに移る際
世田谷のアトリエから大田区のワークスペースに移る際

そんな作業の際にピンポイントでなぜか履いていたRDのチェルシーサイドゴア


履き込みに加えて、ペンキが飛び、薬品が付着し、ゴムは伸び、バックシームは破れ…




ボロボロの状態。


ワークスペースの内装をこれから作っていく上で
15年近く履いているこのブーツを履いて作業したい
そのためにカスタムしたいと思っていた。

新たな気持ちで取り組んでいく為に。


以前、RDのエンジニアのカスタムをお願いしたブーツ職人I氏に依頼。

今回もスペシャルな仕上がり。


損傷の激しいトゥとバックシームを革で覆ってほしいとの依頼に対し想像を超える出来。






全体のバランスもさることながら
覆っているレザーは水牛のヌバックをオイルで起毛が倒れるまでつぶしたもの。
履き込んでいくうちにどうなっていくのか非常に楽しみ。





過去の歴史を物語るペンキが散った旧レザーを覆う新しいレザー。


新たな気持ちになるためには十分すぎる。

ちょうど4月を迎えます。

I氏 感謝です!




 



SGF301 DI-NEEDLES


生地開発続き。

SGF006では、スビン綿という超超長綿を使ったナチュラルムラの糸を特濃色のインディゴで染め、左綾で打ち込みを多くしたものを使用した。

一般的なS字撚りを左綾にすると撚り方向と綾目が同一方向になり、綾が立ち締まるので、キレイメの生地に仕上がり、縦落ち感が協調(いわゆる左綾のタテ落ち)され、柔らかさが出ると一般的には言われる。


それでは
バランスの良い(キレイメでもなくカジュアル過ぎない)米綿を使ったナチュラルムラを強撚し
それを左綾にし、打ち込みを多くしていくと
適度な硬さ(つまり、洗っても生っぽい質感)、かつ、綾が立ち上がり上品な質感が得られるのではないか?

そこが生地開発のスタートとなった。



SGFとして
左綾という特性を最大限に生かした生地。



綾が立ち、上質な印象。
糸はトリプルディップの特濃中白糸を使い、旧式力織機で織り上げるヴィンテージスペックで
色落ちの観点からも問題ない。

いつものことながら
机上の理論では簡単だが、番手、打ち込み本数のバランス等
なかなかうまくはいかなかったのだが…



数種類の試作を経て完成した生地。








次回詳細紹介します。



 


SGFM201 SADDLERIDE "BUCKLELESS"


ご予約ありがとうございました!

リピートの方々、新規の方、ぜひ使い込んであげてください。
今週を目処に生産に入ります。

今後は新色等もリリース予定。

定番ですのでじっくりとご検討いただけると幸いです。


SGFT015 SADDLERIDE SHIRTS UNBLEACHEDも4月中頃までには上がりますので順次ご案内させていただきます。
その他、在庫切れにて、リピート生産をしている品番に関しても順次アップ予定ですので
こちらも順次ご案内させていただきます。

特にSGF401の染めに非常に時間がかかっており、ご迷惑をかけています。

生産スピードを上げたいところですが
しっかりとした技術を持った工場様と取組みの中で
妥協せずしっかりと縫い上げるには
やはり時間がかかってしまいます。

この部分をご理解いただけること
この場を借りて感謝いたします。

 



SGF301 D-I NEEDLES


「NEEDLES」の名の通り、ワタリ、膝、裾にかけて「針」のように細いシルエットとなる。
「穿く人を選ぶ」ボトム。

素材開発も第一優先として

「細いシルエット」に特化した生地を目指す。


ただ一般的な市場のように「オンスを落としたり」「ストレッチを入れるような」バカなことはしない。

あくまで育て甲斐のある本格的なセルヴィッジ生地の範疇の中で(基本的な要点は押えた上で)の開発。


SGFのボトムの中でもっとも穿く人を選ぶボトムになるが
SGF201,101を穿き込んでいただいている方々なら、このアイテムを消化してくれるはず。



洗いをかけても光沢感が残り、生っぽい質感が継続していく。
細みのシルエットにズバリはまる。
細みにあう光沢感は残りながらも、育て甲斐のあるしっかりした色落ちをしていく。
そんな生地。


「生っぽさ」「艶っぽさ」をコンセプトに生地を開発していく。







 
穿き込み報告


SGF006 DI−レギングススリム


FU氏

ディティールを紹介します。

ヒザ裏。







まだまだ丈夫なコードバンラベル
表面の塗料は若干剥がれ落ちてきている。















細かい部分をみると
色落ちは確実に進行しています。

 

穿き込み報告


SGF006


FU氏

後身頃を紹介します。








バックポケットアップ。











 

今週末のワークスペースオープンですが
土曜日はお休み

3/24(日) 16:00〜オープンとなります。
(HPのスケジュール更新はできていません。申し訳ございません。)


よろしくお願いいたします。


ワークスペースにてご自分でリペアされるお客様もチラホラ。










セルフリペアは愛着が増します!

 

穿き込み報告


SGF006 DI-レギングススリム


FU氏


ディティールを紹介します。
柔らかいがはっきりと穿き込みによるアタリ感が出てきてる。




糸切れ箇所は生地同色ステッチにて補強。





穿き込み前は同色のボタンも、塗料が剥がれ落ちると
すべて違う素材だということがわかる仕組み。











若干の膝抜けも雰囲気が良い。


 

穿き込み報告


K氏


SGF201とSGF501


同時期に穿き込んでいるものではないので
単純な比較はできないが
生地の違い、シルエットの違いでアタリがかなり違ってくる。

全体

















SGF201に比べSGF501は大きな間隔でつくヒゲ、ハチノス。
色味はSGF501はより赤み黄味に振れておらずきれいな青味の印象。


生地、シルエット、穿き方、洗い方によって色落ちは大きく変化。
気候によっても変化が出る。

デニムはやはり面白いですね!