2012/03

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明日、あさってのワークスペースオープンですが
17:00〜と一時間遅くなります。

ご了承ください。

3/31(土) 17:00〜22:00
4/1(日) 17:00〜22:00


よろしくお願いいたします。

 





SGF MAKERS  スタートします。

よりモノ作りを追求したカテゴリー。

詳細は後日。ご期待ください。

 



SGF601 SECONDARY CHINO


表地には強撚セルヴィッジウエポンを使用。
スレキには硫化染めジャーマンクロスを使用。


まで紹介した。

生地フィニッシュ。

光沢をとるかパッカリングをとるか。

今回チノは強撚で11.5オンス程度。
よって、綿糸で縫製すればパッカリングは出る。

そこで、光沢を優先しフィニッシュさせる。

キバタではなく、マーセライズ処理。
光沢感が格段に出る。


そして、製品段階ではさらに一工夫。

顔料パウダーフィニッシュ。


詳しい内容は企業秘密故言えないのだが
製品段階で顔料パウダーを薄く覆わせるイメージ。

横糸を20%濃度ダウンさせ綾立ちを際立たせた生地。
これに表面に若干濃く顔料パウダーをするので、それが落ちていけば色落ちがより強調される。
パッカリングの凸の部分や、よくすれる箇所は色落ちが進み。
凹の部分は色が残る。

ただし、
チノの穿き方として
キレイに穿いていきたい方も居られるので
どちらかを選択できる。

ガンガン穿いて色落ちさせたい方は顔料パウダーフィニッシュ。
キレイに穿いていきたい方はノーマルフィニッシュ。











全体に均一にパウダー処理。


左がノーマル。右が顔料パウダー。







 




SGFT016 SADDLE RIDERS JKT リニューアル


もう少しでHPも更新します。
予約受付までもうしばらくお待ちください。



基本的にはシルエットの変更。

デザインは気に入っているので大幅な変更は無い。

付属でマイナーチェンジ。

リベット。

今まで銅製リベットだったが
ついに鉄製リベットを作成。





裏はあえて銅製。

鉄製と銅製のコントラスト。
それぞれの経年変化が感じられる。







釦も変わらないが
裏リベットは黒に。

よりソリッドな印象に。











細かい箇所ではあるが一歩進歩したと自負している。



 


SGF601 SECONDARY CHINO


特殊セルヴィッジウエポンを表生地。

所詮はチノクロス。
デニムほどの表情豊かな色落ちは望めない。

後日紹介するスペシャルフィニッシュをしたとしても。


そこでスレキにもしっかりとこだわる。

数多く存在する軍採用の生地から候補を絞っていく。

最終的に選んだのがこれ。




通常は表生地に使われるジャーマンクロス。

硫化先染めでしっかりと表情豊かに色落ちをしていく。


USウエストポイント×Gerジャーマンクロス






光沢のあるツイルである表生地

ブロークンツイルの変形であるスレキ生地。

その対比も面白い。


こんな感じで使われます。







次回ご期待下さい。


 
穿き込み報告

SGF101 

IS氏続き

後身を紹介します。








ポケットの変形に加えアタリ感が出てきてる。


山ハギのパッカリングもしっかりと。






ハチノスもいい雰囲気になりそうである。



ディティール。
レザーがいい雰囲気になってきた。







 穿き込み報告

SGF201

IS氏

じっくり穿いてくれているのがわかる仕上がり。
これから色落ちしていく段階だが随所にかっこよい経年変化がみられる。


フロント。




かっこよくなりそうなヒゲ。





ヒザ。
左ヒザをつくことが多いのだろう。
右よりも色落ちが進んでいる。




裾もパッカリングがしっかりと。





レザーも色味が落ち着いてきた。


くるっと丸まった品質表示。








 



SGFT016 SADDLE RIDERS JKTリニューアル


大きく変わるのはシルエット。
一年半着用してきた結果を反映させる。

デザイン的には一年半たっても嫌になることが無い。気に入っている。
シルエットを微調整していく。





アームホールのカマを1.5cm下げる。
それに伴い、AHのラインを調整。
やや太くなり動きやすくなる代わりに若干野暮ったくなりがちな袖回りをAHのカッティングでカバーする。


次に着丈。
タイトシルエット故、体の動きに合わせて身頃が持ち上がってくる。
若干長いほうが後々の着用を考えるとバランスが良い。

それに合わせて裾周りもややタイトに変更。

後ろから。





動きやすさを取り入れたが
全体的なソリッドな印象は残す。



直線的になったフロントアームホール。




もともとイセコミがあり肩の立体感「肩で着る」を持たせていたがイセコミ分量を増やしより肩の立体感を出した。



今回のシルエット変更でよりバランスは良くなった。
しかし、バリバリタイトに着る人からすると物足りないかもしれない。

誰かに合わせれば誰かに合わなくなる。

トップスは難しいです。


 


SGF601 SECONDARY CHINO


生地続き

「綿100%でどのように光沢を持たせていくのか?」

良くするのは
縦横を双糸にする、いわゆるウエストポイントにするということ。
もちろんこれは必須。

適度な硬さの出る米綿をベースにコットンミックスした糸を限界まで撚っていく。
いわゆる強撚双糸。

それを縦横の打ち込みを限界まで密にしていく。


そして、スレン染めよりも、染め方によっては立体感の出るチーズ反応染めを選択。
染色条件の悪い染工所ではスレンのほうが立体感が出る色落ちになることは稀にあるが
染色条件の良い染工所なので反応染めを選択。

ここまでで通常のチノに比べ、かなりの違いが出てくる。


これだけでは終わらない。

横糸の染色濃度を若干ダウンさせる。
縦糸は濃く、横糸は若干薄め。

つまり、綾立ちが目立ち、生地に立体感が出る。

そして、後処理で硬仕上げ。

目付けは10.5オンス程度。
チノとしてはかなり肉厚な部類の属する。

SGFのリザーブパンツとしてはちょうど良い肉厚感。


生の状態ではもう少しあるように感じる。


明らかに普通のチノ、上代で1万円台のチノと差別化できる生地が完成した。

「生で穿きたい」チノクロスである。


生段階での自然な光沢感。
洗っていくうちの風合いの良さ。


さらに製品段階で一工夫加えるのだがそれは後日紹介します。


白耳セルヴィッジ。




生の段階。




洗い後。





次回ご期待ください。














 



SGFT601 SECONDARY CHINO


チノというと

いわゆるミリタリーの流れからくるコットン100%のチノクロス。
レプリカやヴィンテージで代表される。

もう一つは

ワークウエアから派生するポリ混チノクロス。
ディッキーズのT/Cツイルはあまりにも有名。


の二つの流れがある。


どちらも好きだが
綿100%チノクロスは、穿きこむほどに風合いもよくなり馴染んでいくが一種の野暮ったさがある。

T/Cチノクロスは丈夫で、生の状態ではT/C特有の光沢感がありハリがある。
しかし、穿きこんでも風合いは良くならず、ピリングが出来、コシも抜けて安っぽくなる。


生の状態ではT/Cのように光沢感があり、穿きこんでいくと風合いがよくなりエイジングされていく。
生で穿きたくなるような
「生穿き推奨のチノ」
を作りたい。

そんな思いから生地作りは始まった。


エイジングをしていくことは大前提。

デニムは旧力織機を使うことによって色落ちや風合いに違いを生む。
しかし、チノで旧力織機を使ってもそれほどの違いは生まない。
数年のスパンではそれほどの違いを生まない。

しかし、SGFで作るなら少しの違いでも良いほうを選択したい。
やはりセルヴィッジは外せない。
僅かな違いでも10年後には大きな違いとなるから。



「綿100%セルヴィッジ」を使うことを基本とし

「綿100%のチノクロスにどのように光沢を持たせていくか?」

色々な方法を使って試していくこととなった。