「ピット製法」は、濃度の薄いタンニン槽から段階を経て濃度の高い槽へと漬け込んでいく。
手間も時間もかかる上に広大な敷地を要するため、国内では数少ない製法となってきた。
負担をかけずに自然になめされる。
芯までタンニンの成分が芯等するため、型くずれしにくい堅牢な革に。
なにより皮の特性を色濃く残す。
もちろん、革の個性を引き出すこの加工方法にはそれに耐えうる革で無ければならない。
職人が皮を確認し、この加工に耐えうる皮だけを選定していく。
タンナーの職人さん曰く
「今回の革のように独特な匂いはタンニン、魚脂、微生物などの条件によりタンナーそれぞれの匂いや質感になる。」
とのこと。
この強烈な匂い。
しかし、このタンナーでしか出せない匂い。
ここまでは紹介した。
使い込み、オイルを入れるうちに消えていく匂いではあるが
好き嫌いの分かれる匂い。
しかし、このタンナーしか出せない匂い。
私自身は嫌いな匂いではないが、この匂いを嫌いという人はいるだろう。
革には問題ないが、この匂いをどうすべきか考えているところに
アトリエにきてくれたSHI氏。
SHI氏に聞いてみる。
「この匂いどうですかね…僕は嫌いじゃないんですが…」
SHI氏
「強烈な匂いですけど、めちゃくちゃ好きな匂いですね
この匂いで、このベルトを身に着けたいと思いましたよ」
革好きにはこの匂いはたまらないはずである。
そして、SGFのベルトであるならこのくらいクセのある匂いのほうがあっているだろう。
この匂いを生かすことにした。
この匂い。
ぜひアトリエで体感してください!
きっと革好きはこの匂いにまずやられるはずである。
「ピット製法」は、濃度の薄いタンニン槽から段階を経て濃度の高い槽へと漬け込んでいく。
手間も時間もかかる上に広大な敷地を要するため、国内では数少ない製法となってきた。
負担をかけずに自然になめされる。
芯までタンニンの成分が芯等するため、型くずれしにくい堅牢な革に。
なにより皮の特性を色濃く残す。
もちろん、革の個性を引き出すこの加工方法にはそれに耐えうる革で無ければならない。
職人が皮を確認し、この加工に耐えうる皮だけを選定していく。
タンナーの職人さん曰く
「今回の革のように独特な匂いはタンニン、魚脂、微生物などの条件によりタンナーそれぞれの匂いや質感になる。」
とのこと。
この強烈な匂い。
しかし、このタンナーでしか出せない匂い。
好き嫌いは分かれるかも…
と思いながらもこの革にどんどん惹かれていった。
そして、通常革はアイロンを当てられ、均一な厚み、表面にしていくのだが
その工程をカット。
表面、厚みを均一にするということは、量産品として加工するということ。
それをカットすることは、
デニムでいうところのシュリンクスキュー加工をしないということ。
つまり、キバタを使うことと類似する。
さらに生地とは違い、始めの段階で革自身で個性がある。
量産とは程遠い、個性のある革と言える。
厚みも十分。(次回、紹介します。)
出来上がった革はパーフェクト。
sgfm007で使用した極厚パネルレザーに比べれば希少性は無い。
しかし、私の理想に近い厚く緻密で重厚で表情豊かな革。
一生使い続けたい一目ぼれに近い革が出来上がった。
次回、匂いをどうしていくのかを検討していく。