sgft012 saddleride all in one
「制服を着るということの意味を考えたことがあるだろうか?」
制服とは会社、学校あるいは軍隊、警察など、ある一定の集団、組織の所属者が着用することを目的に規定された服のことである。
目的は組織内部の人間と組織外部の人間、組織内の序列・職能・所属などを明確に区別できるようにすることである。
自分自身を思い浮かべてみる。
学生時代、規則、制服でがんじがらめで窮屈だった。
制服を着たくなくてしょうがなかった。
みんなが同じ服を着ることに疑問を感じていたし、集団に帰属したくないという気持ちが強かったのかもしれない。
ステレオタイプだが、スーツを着たくないという理由でアパレルを選んだ。
そして、今、
制服というものは着ることが無く、仕事も自由に選べる立場にある。
しかし、服装の自由とは裏腹にしがらみが増えている。
私であれば
「NB出身のジーンズが得意なアパレル人間」という見方を、回りからされる。
その周りからの評価が自尊心にもなるし、素の自分を守るプロテクトにもなる。
そしてそこから生まれる虚勢と見栄。
企業に勤める人であれば
「○○という企業に勤めている」だったり
「部長である、課長である」だったり
素の本人とは関係ない部分で、自分の自尊心を守り、素の自分をプロテクトしている。
上のようなしがらみが増えるにつれ、制服を着なくなった今のほうが、体の回りに何か拭えない気持ち悪いものを身にまとっている感覚だ。
その拭えない気持ち悪いものを取り除くと弱くなった自分がいる。
制服を強要されていた学生時代のほうが、素の自分で勝負してやろう!という気概があったように思う。
今、
周りの評価、虚勢、見栄をすべて取り除いたとき、
自分ははたしてかっこいい人間だろうか?
「地位、周りの評価は関係が無い。自分自身の評価は自分自身でする!」と大きな声で言えるだろうか?
そう思ったとき、そんな素の状態にリセットできる手助けをできるアイテムは作れないだろうか?とふと感じた。
SGFの服は決してブランドを押し付けない。
それは、無地の革ラベルや、刺繍の入らないバックポケットに表れている。
そして一度着用者の手に渡ったら、着用者と共に成長していくという原則に基づいてアイテムを作っている。
SGFを着るということは、「SGFを着ている」ということではない。
SGFの理念に共感を持ってくれた方々がSGFと共に成長していくことである。
独立した個々が成長する理念のもと、SGFの制服を作ってみたい!
わずかな気持ちではあったがそれがスタートとなった。
私自身も含め、周りの評価を気にせず、虚勢や見栄を張らずに
素の自分自身で勝負し続ける着用者の為の制服。
そんなものができれば、制服でありながら、個々の個性に合わせて成長し続けてくれるはずである。
次回ご期待ください。