2009/09


sgf401 heavy work trousers

裾上げ依頼ではあるが、オーナーが穿きこんだ初めてのsgf401のリペア依頼。

INA氏がオーナーのキャメルカラー。

まだまだこれからではあるが、少しづつアタリ感が出始めている。




フロントアップ。




バックアップ。





全体としてはこれからアタリ感が出てくる段階だが、細部を見るとこれから良い雰囲気になっていくであろうディティールが満載。


脇のパッカリング。






ヒゲもうっすらと出てきている。
(画像悪くてすいません。。。)






バックポケット部分。





膝裏はうっすらであるが、ワーク感一杯のヒゲ。






これから楽しみな一本。

INA氏の今後の穿き込みに期待します。








sgf101 saddle ride bootsよりリミテッドアイテム第一弾スタート。
sgf101-100 saddle ride boots limited 「100 YEARS JEANS」



0.5年モデル。
1年モデル。
3年モデル。
5年モデル。
10年モデル。
30年モデル。


前置きは長くなったが100年モデルを製作。




前回に続き、今回は裾を紹介します。



オーナーにあわせ裾上げをして加工をするため、膝位置が変な位置にこないというのは前回お話したが、裾も同様。


レングスにあわせてリメイクをしていく。





上部の重たさとバランスをとるため、切りっ放しの仕様。

加工してから裾をほどきさらに加工。

負荷のかかりやすい裾は、損傷し、そこにデニムで当て布ををしリメイクしていく。









上部のクラッシュとのバランスも良い裾。


次回ご期待ください。






先日、アトリエを訪れてくれたA氏、K氏、N氏。

開店早々訪れてくれたA氏とK氏。

「お土産です!」とA氏。





なんと、味噌麺とドラムのスティック。

失礼ながら「変な組み合わせだな??」と心の中で思いながら
話を聞いていると合点が。


愛知と岐阜在住のお二人。
なんとドラムのスティックを専門で作っているとのこと。


「ブランキーが好きだと思ったので」とBJCの中村達也モデルを渡してくれたA氏。

心遣いありがとうございます!


ドラムはまったくしないのですが嬉しかったです。




この味噌麺とドラムのスティックの組み合わせのように個性的なお二人。

そこに何度か来てくれているN氏も加わって
ベルトの試着をメインに試着大会に。
楽しくあっという間に外も暗くなってきた。


まったり過ごしながら、ふとK氏の足元をみる。







変わったブーツを履いている。

何気なく「それどこのですか?」と聞いてみる。



K氏「ウエスコです」



その瞬間、!!!が飛ぶほどにびっくり。


おそらく日本で一番ウエスコらしくないウエスコだろう。


よくよく見てみると、ボスベースにいろんな別注がされている。
アメリカのウエスコ本社にオーダーをかけて作ってもらったものだという。

ここまで個性的なオーダーを見事に実現。
K氏の熱意に驚くばかりである。



K氏の個性とマッチしたウエスコ。
「これもアリだな」とウエスコの幅を広げてくれたウエスコでした。




Gジャンのサンプルが上がってきているのでいろんなお客さんに着てもらいながら確認。
この日も、N氏に長く着用してもらいながら一つ一つ確認。


トップスは試着しないとその人に合うかどうかサイズスペックだけではわかりづらい難しいアイテム。
しかし、結構いろんな人に着てもらっているのだがどんなスタイルの人にも意外としっくりとくる。

ぜひアトリエにて着てみてください。



sgf501 WORKERS XX


試着試験を始めて4ヶ月。


少しハードワークを怠けていたのでここから追い込んでいきます。

穿きながら、ディティールを加えたり削ったり…

試行錯誤しながらディティールを調整中。


穿きながら運動をする。

相当に汗をかく。
とくに腰周りはひどく、腰周りにつく革ラベルも汗でグショグショになることも多い。

レザーの染料が水分で染み出し良い具合に革をヤレさせていく。


そこで試しているディティールがこれ。





キャンパスの布ラベル。

おなじみレザー三枚重ねの上に、さらに布ラベルを追加。


初めはまっさらなオフホワイトの布ラベル。
染み出すレザー染料によって良い雰囲気に経年変化していくことを狙って。


着用者のハードワークを表すかのようなラベル。


素材は何が良いのか?
布ラベルのデザインは?

そんなことを考えながら、穿きながら、モノを作っていく。





試行錯誤しながらのモノつくりは、時間はかかるが楽しいです。


お知らせ

9月26日(土)
9月27日(日)

アトリエは閉めております。
来店予定の方申し訳ございません。


よろしくお願いいたします。




SGF DYEING PROJECTS



半年ほど遡ることになるのだが
染め職人H氏がお客さんとしてアトリエにふらり訪れてくれた。
(有名ブランドの染色もおこなっているので名を伏せることにする)


私からはデニムのことを話し、氏からは染めについて教えてもらう。
デニム分野と染色分野。
クロスオーバーする部分も多い。
そんなことを繰り返すうちに自然発生的に染めをお願いするようになった。



染色について色々と調べてみる。


「染色(せんしょく)とは、布、革など繊維質に色素を吸着、結合させることである」


擦り込み(植物を直接こすって色を付ける)と泥漬け(泥につけ染める)のような原始的な染色は数千年前からすでに行われていたらしい。


本格的な浸染に関しては日本では3世紀〜4世紀頃、中国大陸から衣料品として植物が日本に入ってきたときから盛んに行われるようになったようだ。



そんな歴史の中にも非常に興味深い話がある。


それは欧州での出来事。
1856年の合成染料(モーブ)の発見である。


天然ではなく、容易に作れる合成染料の発見によって、染色の大量生産が可能になるのだ。


ある資料には

「個人の時代から染色の時代に変わった」と表現されている。


個人の時代には
マイスター(染め職人)という職業が確立されており、
マイスターは自分が保有する染色方法を秘密にし、自分の子息やマイスター資格を得た特定の人物に秘法を与えたという。

まさに人から人に伝わっていく秘法。


そんな歴史を知るにつれて「染め」ということを見つめなおしたいという気持ちになる。





そして、氏との染めのプロジェクトが始まった。


「大量生産で作られる染めではなく、個人の時代のような手仕事を大事にした染めであること」

「商売ベースではなく、今まで見たことのない染めであること」


そして

「お互いに楽しみながらの染めであること」


そんな気持ちの中、このプロジェクトはスタートした。










sgf101 saddle ride bootsよりリミテッドアイテム第一弾スタート。
sgf101-100 saddle ride boots limited 「100 YEARS JEANS」



0.5年モデル。
1年モデル。
3年モデル。
5年モデル。
10年モデル。
30年モデル。


前置きは長くなったが100年モデルを製作。




前回に続き、今回は膝裏を中心に紹介します。


膝裏のハチノス。

いくら加工モノだといっても自分の膝位置とここがずれてしまうと興ざめである。


そこで、着用者の希望レングスに合わせてカットした後、バランスをとって膝裏ヒゲを入れる。

極端なオーバーサイズで穿かないかぎりそうずれることはないように。


ヒゲもあくまでナチュラル。
ここから穿き込んでやがてオーナーの膝裏に馴染むように。








アップ。





ここから自分のヒゲを重ねていってほしい。







ナチュラルなハチノスながら、フロントの激しさに負けないバランスだ。
ヒゲの入っていない部分にも、ムラ加工をし、うっすらと表情をつけているからだ。



次回ご期待ください。








シルバーウィークとsgfm007crazy horse waistbandの発売前ということでのんびりとした中にもアトリエを訪れてくれた方々感謝いたします。


「SGF穿き始めてから10kg体重落としたから、サイズダウンを試しに穿きにきました!」とSHIN氏。

三宅島から東京に出張の際、時間を見つけてふらり訪れてくれるSA氏。


染め職人HAR氏。


ちょうど時間帯も同じで3人がそろったので写真を一枚。



アイテムが無くても遊びに来てくれるのがうれしい。

皆さん何回か来てくれており、

このアトリエが「デニムの話でもしてくるか」とふらり訪れてくれる場所であって欲しい。


この日は、HAR氏が持ってきてくれた1920年代のデニムの資料を見ながら、ベルトの試着をしながら、ボトムの試着をしながら、のんびりと談笑。


楽しい一日でした。


お客さんも徐々に増えてきて、同時に滞在できるのは5人が限界のこのアトリエ。


もう少しのんびりとゆったりと過ごせるように新たな物件を探し中です。













sgf101 saddle ride bootsよりリミテッドアイテム第一弾スタート。
sgf101-100 saddle ride boots limited 「100 YEARS JEANS」



0.5年モデル。
1年モデル。
3年モデル。
5年モデル。
10年モデル。
30年モデル。


前置きは長くなったが100年モデルを製作。




前回に続き、今回はフロント腰周り後ろを紹介します。






これから着用していくことを考えるとダメージは少なめ。
ただし、フロントとのバランスをとっていかなければならない。


多くのディティールがある中で秀逸なのはポケット。




こちらもクラッシュ加工の後、バーナー加工に加え、汚し加工を加えている。




ポケットにクラッシュを受け、中のユニオンチケットがちらり見える。
量産品では真似できないディティールである。









次回ご期待ください。








sgf101 saddle ride bootsよりリミテッドアイテム第一弾スタート。
sgf101-100 saddle ride boots limited 「100 YEARS JEANS」



0.5年モデル。
1年モデル。
3年モデル。
5年モデル。
10年モデル。
30年モデル。


前置きは長くなったが100年モデルを製作。




前回に続き、今回はフロント膝周りを紹介します。


全体的なイメージとしては激しいクラッシュなのだがよくよく見てみると繊細なリメイク。





右ひざ。


当て布はボトム本体の生地と共生地を使用。

当て布をして、加工し、さらにリメイク。
この作業を多い部分で4回ほど繰り返す。

通常の加工では考えられない工程だ。










左ひざ






こちらは、膝よりもやや上にクラッシュをいれバランスをとる。

よくみると脇線を一度クラッシュさせた後、縫いつなぐ。
難しいクラッシュの要望も忠実に再現。



膝下。





クラッシュさせた後、バーナー加工を施す。

火花が散りやすい、膝下。
その背景も含めてストーリーのあるクラッシュ。



次回ご期待ください。