2007/07

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SGF101 サドルライドブーツ販売開始しました。

限定ではありませんのでじっくり吟味していただけたら嬉しいです。


詳しくはホームページをご覧ください。


倉庫を掃除しているとこんなものを発見。





かなりでかいデニムの大袋。


色落ち感がかなりかっこいい。

ライトオンスデニムのぼんやりした色落ちもワークっぽくて今の気分。

SGFでは絶対に手を出さない生地感であるが、いいものはいい。

いいものを手に入れました。



sgf101 サドルライドブーツ。

最終パッケージ完成しました。

近日中、ホームページにて販売開始いたします。


缶のままの発送になりますので、郵送の購入者様は缶の凹み等あるとは思いますが、それもアジと考えていただけたらと思います。



きっちりとセキュリティーチケットを貼ってます。


今月も、東京と倉敷の間を行ったり来たり。

だいたい、航空機で行くのですが、フライト中密かな楽しみが。

それがコレ。




ANAのフリーペーパーなのだが、読むと、本当に旅がしたくなる。

間違いなくANAの思うツボだが、

世界の見知らぬ土地の特集があって、じっくりと読みいってしまう。




先日、ヨーロッパのプレミアムデニムの大半の生地を作っている紡績会社の方と話す機会があった。

日本とは違うデニム事情が面白かったのでご紹介。


ヨーロッパのデニムといえばイタリア。
この会社では、ディー○ル、リプ○イ、G−ス○ー等、ヨーロッパ系の有名ブランドに生地を供給しているのだが、これらのブランドの一番価格帯の高いラインはイタリアデニム、イタリア生産が多いらしい。

それよりもグレードの落ちるラインではトルコ生地トルコ生産及び中国生産。

さらに落ちるラインではインド生地。


日本となると
グレードの高いゾーンでは日本生地日本生産。

そして、グレードの低いゾーンでは中国生地中国生産。
中国でも南(広州)と北(上海、青島)でクオリティーが違い、南の方がグレードは高め。

さらにグレードの低いゾーンは東南アジアで生産する。


ヨーロッパも日本も同じだが、より安くデニムを作ろうとした結果、ヨーロッパは東へ、日本は西へ。
まるでデニムでつなぐシルクロードのように現在では中国でクロスオーバーしている。

いずれは中国でも安いものが作れなくなって近い将来、東南アジア、下手したらアフリカ等で作ることにもなりそうだ。


生地自体は、実際の市場をみてもそうだが、アメリカからの流れを色濃く残している日本に比べて、ヨーロッパはもっと幅広くデニムを捉えているように感じる。

サージドニームの言葉のとおり、ニーム地方のサージ生地がアメリカに渡りデニムができたように、ヨーロッパでは綾織サージの延長線上の考え方が多いのかもしれないし、フロンティアスピリットを持つアメリカと長い歴史を持つヨーロッパの差かもしれない。

そんなことを考えると、私には何の関係も無いのだがなんだかワクワクする。

ためになる一日でした。



話は変わるが、下記は工場でジーンズを縫っていくラインに欠かせない縫製途中のジーンズを置いていく台。




興味の無い人にはゴミ以外の何者でもないのだが、20年以上は前のレアもの。
ゴミとして捨てられそうになっているところをもらいました。
私がジーンズに携わるずっと以前から使われていた台。
先輩です。



アトリエにオーバーロックミシンが入りました。
ペガサス社製。

ミシンを購入するとテンションが上がります。

巻き縫いも予約し、入荷待ち。
ジーンズ縫製を考えるとユニオン358がベストということで迷わず決定。

アトリエがどんどん狭くなりますが、限界までは詰めていこうと思ってます。



密かなこだわりとして脚は鋳物。
相当、重い。

このミシンも朝方三時に偶然忘れ物を取りに帰ってきたスプートニク香川さんに手伝ってもらってなんとか運ぶ。

夜中の三時にミシンを運び込もうとした私もおかしいですが、そこにちょうど居合わせる香川さんもかなりの偶然。

偶然に感謝です。
ありがとうございます!

8月にはCADアプリケーションも入る予定。
別プロジェクトの能率を少しでも上げてSGFに力を入れれるようにと思っていますが、やっぱりのんびりしてしまうのかも。



SGF101サドルライドブーツ。

最終パッケージが完成。
近日中に販売開始いたします。ご期待ください。

今回のパッケージはアルミ缶。
アルミ缶にジーンズを入れてそのままお客さんに渡す。
(通信販売のお客様には缶のまま発送)

アメリカのジェネラルストアから発見されるデッドストックのスープ缶のイメージ。

SGFのジーンズも、「そんな風に何十年後かに発見されて、発見者が蓋を開けるとジーンズだった!!」的なサプライズを期待して。。。

穿き倒して、それを直し、穿き続け、アルミ缶の中に入れ、知人に譲る。
また、その知人が穿き倒して、別の知人に譲る。
そんな繫がりも大事にしたい。


そんな気持ちから一風変わった缶によるパッケージが生まれました。

別プロジェクトが忙しくなり、なかなか作業が進まない中、多くの励ましやメールを頂き、なんとか完成にごぎつけました。
中には、なかなか生産されず、お怒りのメール等もいただきましたが、じっくり作ってよかったと思っています。

今までと違い限定という形ではありませんので、じっくりと吟味していただき、興味のある方は、アトリエに直接来ていただけるのがベストですが、遠方のお客様にはメールや電話にてしっかりとカウンセリングをさせていただきます。
このシリーズに関しては、ほぼ満足のいく最終形ですので、今後は定番としてアトリエにてストックするつもりでいます。

アトリエに来たものの、購入できないといったことは今後なくなりますのでご安心ください。

こんな風に、一つのアイテムをきっちりと詰めていき、何十年後でも自信を持ってお勧めできるアイテムを徐々に増やしていけたらと願ってやみません。


ちなみに革ラベルには、数字のみですが好きな言葉を好きな場所に焼印できます。
カウンセリングの際におっしゃってください。


この革ラベルには、ブランドネームと穿き始めた日が印字されています。


それでは、販売までしばらくお待ちください。





前会社で一緒に働いていたY氏。
今は大阪で営業をしているとのことで、偶然、大阪にて再会。

せっかくなのでぐるりお店を回ってきました。


そんな中でここは久しぶりのヒット。

大阪本町にある大阪農林会館。

4,5年前、マルジェラがここにできたという噂は聞きつつも縁が無く行く機会がなかったのだが、「早く行っとけばよかった!」と後悔。

マルジェラのほかにも、トーキング〜とかWjkなんかも入っているのだがそれ以外の古着屋もけっこうひねったアイテム構成で。

現在セール中ということでもう一回行こうかなと思ってます。

ビル自体も相当古くレトロな雰囲気でビル全体で世界観を作っていてレベルの高さを感じました。

知らないってことは怖いですね。




色々な人と知り合い、「ちょっとジーンズを作ってみたい!」という方々にも出会い、仕事に支障が無いときはお手伝いをさせていただくケースが増えた。

自分とは違う考え方の人とのジーンズ作りは、非常に刺激があって楽しいのだが、その反面、どんなお客さんの手に届くのかというところまではわからない。

SGFのブログ、及び、ホームページを観てくれている方々はジーンズに詳しい方が多いから問題は無いのだが、一般消費者レベルでは、「ジーンズに白のスニーカーをあわせたら青くなる」とか「ジーンズと白のカットソーを一緒に洗濯したら青くなる」とか当たり前のことをクレームとする人も多い。
せっかく、ジーンズを作ったのに、クレーム等のトラブルがおきては台無しということで紡績検査協会にいってきた。

ジーンズだけではないのだが、服全般にわたって、品質を科学的データとして数値化し、クレームが起きそうな事例に関しては注意を促す。

紡績検査協会はそういう機関である。

上の機会は引き裂き強度を調べる装置。

その他、汚染、変色、退色、いろんな機械があっておもしろかった。

ただ、そこまでやる必要は無いと思われる試験も多く、服を着る側に十分な知識があれば調べる必要も無いことなのだが、しなければならない現実。

なんでもデータ化する日本人らしいそのシステムにちょっとうんざりしました。



上記のようなデータ化されたクレームの起きない画一化された商品の一方で着る側は、「世界に一つしかない」といった一点モノ、クラフト感といったアイテムを求めている。

SGFのアトリエでも、密かに一点モノを作って展示をしているのだが、それを気に入って買ってくださるお客さんが増えてきた。

着る側はそんなアイテムを求めている。

にも関わらず、そんな着る側の要求を無視して、画一したアイテムを作り続ける企業。

日本のアパレル企業の未来は暗い。