2019/12

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SGFT016 SADDLE RIDERS JKT リニューアル


工場に関しての紹介続き。



工場を探し始めるが、秋田C氏のありがたさを実感するものとなった。


秋田C氏の工場は「まじめに丁寧に」の言葉がしっくりくる。
縫製は丁寧だが全体とするとキレイな印象。

逆に岡山は、(全体的な私が感じた印象として)
若干雑な部分もあるが、ステッチ一本を見たときの立体感がなんともいえない雰囲気。
全体としてはカジュアルに仕上がる。


この二つが組み合わされば一歩進化するジーンズができるのではないか?と漠然に考えていた。




そしてあらゆる手を使って工場を探しサンプルを上げていく。

結果
最後数えてみるとお願いした縫製工場は10数社。

縫ってくれそうな工場が見つかると、サンプルをお願いし、上がりを待つ。


しかし、縫ってくれるところが無い。
あきれるほどに。

だいたいお願いすると快くまずは引き受けてくれる。

しかし、サンプルと仕様書を見せた時点ですぐに引かれるのがわかる。
そしてサンプルを縫ってもらうと
このうち6割の工場は
「難しすぎる。これじゃいくら工賃をもらってもやってられない」
となる。

海外の有名ブランドや、こだわったレプリカブランド等、縫っているのは岡山である。
故に縫いのうまい工場はたくさんある。

しかし、レプリカをみてもらえばわかるが
基本的にはヴィンテージの再現。つまりは大量生産大量消費の合理性をベースに作られたものである。
レプリカ創世記には大変な思いをしたであろうが、縫い始めて長い年月がたつ。

工場のとってみるとレプリカは一度形が出来てしまえば
縫い工程も少なく縫いやすい易しい縫製なのだ。


それに比べ、SGFのボトムをみると、レプリカプラスアルファの縫製方法。

中高、膨らみループ、三工程縫い等のレプリカ標準装備の縫製はなんなくこなすが
脇にキセをかけてオーバーし独特のアタリ感をだしたいといっても
やったことが無い縫製なので
「なんでそんなこととするの?」に始まり理解を示してもらえない。


秋田C氏のありがたみを感じ続けることとなった。

そして、残り3割は実際には縫ってくれるが
秋田C氏のレベルを超えてくれない。

サンプルを何回も縫い、その都度修正を加えていってもなかなか縫いあがらない。

いわゆる「縫い上げることができない」


そんなことを繰り返していくうちに
時間はなくなっていった。

しかし、諦めずにやりつづけているうちに
児島と井原に条件をクリアして縫ってもらえる工場と出会えることになる。


サンプルで縫った本数を数えるとバルクでも出来そうな数量になった。

この2つの工場は
サンプルが上がってきてみた瞬間、「うまい!」と思わず言ってしまった2工場である。

より武骨なイメージに仕上がる井原の工場。
やや洗練されたイメージにしあがる児島の工場。

共に縫製のキレイさに加えて、ステッチ一本を見たときにそのステッチの立体感に惚れ惚れさせられる。


そして何よりも社長の心意気。


両社長共に自社工場の縫製に誇りを持っている。

両社長に共通したのが

サンプルを渡すタイミングで

「うまく縫ってるだろ?」と言ったこと。
相当に自信がないとこのセリフは出てこない。


取引初めは、秋田C氏との関係のようにうまくはいっていなかったが
時間がそれを解決してくれつつある。

そして、C氏のジーンズ愛に負けないほどの
縫製愛がある。

これからSGFのジーンズがより進化していくようにこの2工場と取り組んでいきたいと思う。




この約1年半以上かかった工場探し。
しかし、大きな収穫があった。

この2工場のうち1工場は、チノパンを縫わせるとピカイチの仕上がり。
そしてトップス関係もうまい。

その結果
SGFT014 SADDLERIDE SHIRTS
SGF601 SECONDARY CHINO

へと繋がっていく。


秋田C氏に感謝。
児島の縫製工場社長に感謝。
井原の縫製工場社長に感謝。

日本の縫製工場は今どんどん廃業していっている。
しかし、素晴らしい技術を持った工場、情熱をもった人材はたくさんいる。


日本製に誇りを持って。

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